蛇の目鮨 

日暮里繊維街の近くに、ちゃんとカウンターでお鮨をいただいて、焼酎を数杯飲んで、昼でも夜でも予算1500円程度で済んでしまう寿司屋があります。気になりません?もちろん気になりますよね?

誰にも教えたくないその寿司屋の名前は「蛇の目鮨」。

日暮里繊維街を尾竹橋通りに向かって進み、交差点を三河島駅方面に向かって左折してしばらく進んだ辺りの路地に佇んでいます。

表の通りに置いてあるちょっと目を引くキャラクター入りの看板が目印。そこには「昼休みなし」と書かれています。

蛇の目鮨看板

この鮨屋、実は開店から閉店まで開けっぱなし。そして値段も一日中一緒。財布に優しく、寿司屋初心者(?)でも、とっても気軽に入れる寿司屋さんなんです。

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暖簾をくぐれば店内は左手にカウンター、右手にテーブル席のシンプルで落ち着いた内装。入ったのは日曜の昼でしたが、目についたのは「焼酎5杯500円」のメニュー。。昼間っから寿司を食べつつお酒もちょいと、、、となったのは言うまでもありません。

そんな、寿司屋の常識(?)を覆す価格と気さくさでお店を切り盛りされているご主人と奥さんに話しを聞いてきました。

蛇の目鮨夫妻

- ご主人の生まれは?

生まれも育ちもここ(日暮里)です。地元の小中高と進学して、この店で仕事して。この場所から大体500m圏内にずっといる感じだねぇ(笑)。

出かけるっていっても、山手線に乗って右に行って池袋、左に行って有楽町。大体この間だけで全てをまかなってきたようなもんです(笑)。店で仕事を始めたのは17才の時からだから、もうすぐ40年になります。

蛇の目鮨玄関

元々は自分が継ぐつもりではなかったんですよ。新聞記者になりたかったんです。社会の巨悪と戦う、みたいなことをやりたくてね(笑)。本を良く読んだんですよ。三島由紀夫とか、遠藤周作、松本清張なんかも。社会派の話しとか思想的な本が好きだったね。


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分かってて黙ってたり、「まぁまぁ」ってのが好きじゃないんです。年取ってからそうでもなくなってきたけど、お酒も飲めないから「酒の席の話し」ってのもどうも苦手でね。「酒の席の話しだから勘弁してくれ」なんて言われても「勘弁できねぇ」って感じだったよね(笑)。

- 蛇の目寿司の歴史について教えてください。

うちは昔は社用族や地元の社長なんかを相手にしている高級店だったんです。

蛇の目鮨カウンター

今は私で3代目なんですが、先代の父親が今も生きていれば90才なんで、それを考えると大体100年ぐらいの歴史だろうと思います。大正時代だね。

戦前は東日暮里3丁目と2丁目の間ぐらいにあったみたいなんだけど、戦後しばらくしてこの場所に移って70年ぐらいにはなりますね。昔はこの辺りも寿司屋はたくさんあって、組合の会合なんかでも相当な数が集まってもんだけど、その中でも一番古いお店でしたよ。

ところがバブルがはじめて一気に下火になって、一日全然お客さんが来ない日もあったんです。

それで、先代や板前も説得して形態を変えさせてもらい、普通の人が自分の財布で食べられる金額にする、ということにしました。だからといってグレードを極端に落とすこともできない。そこからが毎日勉強でした。

どの程度の魚がどのように使えるか、ってのを知らなくて、それまでは兎に角高い魚を買ってくればいいもんだって思ってやってたもんだから、例えば一人前を1000円でやるには仕入れをどう変えていけばいいのか、ってのが難しかったですね。昔は高い魚を買って丼勘定でやってたんですよ。

- 今は気楽に入れるお店ですね。

今は妻と2人でやるようになって、毎日本当に楽しいんですよ。気楽で。

地元の若いお客さんとか、引っ越してきた新しいお客さんが看板を見て入ってきてくれて、僕がオススメする金額的にもリーズナブルなものをお出ししてね。昔は、カウンターに座ったら金に糸目をつけないで高いものを注文する、というようなお客さんが多かったわけですけど、その頃よりも今は、この店は安いし美味いね、って言ってもらえる。それが本当に嬉しいんですよ。

蛇の目鮨おまかせ10貫
おまかせにぎり10貫1000円。お味噌汁も付きます。8貫800円のセットも。

ただ単に高級なものを買ってくるんではなくて、自分で吟味したグレードのものをお出しして、この値段で(食べれるの)?、なんて驚いてもらえると嬉しいし、雰囲気も今はざっくばらんなんで、気取ってくるには不向きかもしれないけど、暇つぶしにぶらりと来てもらったりする分にはいいんじゃないかな、と思ってます。

- かなり長居されるお客さんもいらっしゃるとか

そうなんです。昼から夕方までいらっしゃったりとか、あんまり長居されすぎるのもなぁ、、なんて思いながらも、でもそうやって楽しんでもらえるのであればそれもまた嬉しいことだと思ってます。

蛇の目鮨海鮮丼
海鮮丼1000円はたっぷりのボリューム。

最近は築地の市場に行く行き帰りでも電車乗り降りしている人達見てるとみんな不機嫌じゃない?誰も笑ってないからねぇ(笑)。うちはお客さんとつまらない話しをしてゲラゲラ笑ったりね、楽しいですよ。

- 寿司屋は性に合っていると感じますか?

いや、性には合ってない(笑)。

最近やっとね、若い人たちが来てくれるようになって楽しく感じるようになったんです。

- お店のオススメポイントについて教えてください

うちの一番のポイントは、夜でも昼でも値段が変わらないってことですね。ランチとかディナーだとか気にしなくてもいいですし、お昼休みもないから、いつ来てもらってもいいんです。

焼酎の5杯セット500円、というのもオススメです。

蛇の目鮨焼酎

焼酎は通常、一杯200円なんですが、3杯目は100円、4杯目5杯目はタダ、って感覚で提供しています。すごく良い焼酎を出すわけではないですが、そこそこのものを気軽に飲んでもらって楽しんでもらいたいな、ってことでやってます。

だから、オススメ10貫で1000円と、焼酎5杯セット500円、これで合わせて1500円ってのがうちのスタンダードですね。これに合わせて少しつまみを頼んだりビール頼んだりして、一人3000円行くかどうか、ってところです。

蛇の目鮨卵焼き
自家製玉子焼き1400円(要予約)

値段を押さえる理由は、ちょこちょこ来てもらいたいということ、それに、なま物なので常に新鮮なものを出すためにも回転を早くしたい、ということもあります。

- お店の開店時間は?

11時半に空けて、夜は23時前後です。定休は月曜日です。大体いつも6時半には家を出て、9時ごろに帰ってきて仕込みをして11時半に開けてます。

- 一言どうぞ

うちは普通の寿司屋とは違うかもしれないんですが、ほんとに2人で気楽にやってる寿司屋なんで、あまり難しいことを考えずにフラッと気楽に来てください。

高級寿司ではないけれど、ちょっと寿司が食べたいな、と思ったときに財布を気にせず気楽にさっと暖簾をくぐれるお店。仕事の帰り、ちょっとした友人との飲み、たまには奥さんや恋人と2人でお寿司を食べにいく。そんな時にきっと使えるお店ですよ。

ほんとは教えたくなかったんですけどね(笑)。

蛇の目鮨外観


<店舗情報>

  • 店名:蛇の目鮨
  • 住所:荒川区東日暮里6-14-11
  • 営業時間:11時半〜23時
  • 電話番号:03-3891-2085

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