斉藤湯が10月から始めた連続美容セミナー。その2回目の講座は11月7日に行われました。
美容と聞いてセミナーは満員御礼、と言いたいところですが当日集まっていただいたのは4名。 少人数でしたが、前回から続けて参加されたお客さんもいらっしゃってその場はアットホームな雰囲気に。質問もたくさん出て楽しいセミナーになりました。今回もその様子をお届けしましょう。
2回目の講座のテーマは「炭酸泉風呂の効能と肋間神経痛に効く簡単ストレッチ」。銭湯でも決して多くはない炭酸泉を備える斉藤湯ならではのセミナーです。
- 全身美容液に浸かっているような効果がある炭酸泉
「炭酸泉とは二酸化炭素の濃度の高いお風呂に入るということです。ヘッドスパや炭酸ミストなども同様ですが、高濃度の二酸化炭素を一時的に与えることが注目されています。人間は酸素を取り込んで燃焼させて二酸化炭素を排出することで生きていますが、あえて二酸化炭素に包まれることで、肌から直接血管に二酸化炭素がダイレクトに入りこみます。」
先生は第1回のセミナーと同様、人間の呼吸の大事さ、から話しを始めました。美容と呼吸はほんとに深く結びついているんだなということを感じます。
「炭酸泉に入っていると、血管は一時的に二酸化炭素に包まれているので酸欠状態になっているという信号を脳に送ります。その後、お風呂を出たり他のお風呂に浸かっている間に縮こまった血管が弛緩して血液がどっと流れるという作用が働きます。これによって毛細血管のすみずみまで血流が促進され、全身の新陳代謝があがります。」
「ですから、何度も炭酸泉に入ったり出たりするというのが特にオススメの入り方です。斉藤湯では温度も少しぬるめの設定(39度)になっているので入りやすいです。これがエステなら全身の炭酸パックなんかをやると3万円から5万円するわけですが、銭湯なら体全身で炭酸泉に入っても460円ですからお安いですよね(笑)。」
炭酸泉に入るとお湯に溶け込んだ二酸化炭素が肌の微細な汚れなどについて細かな気泡になりますが、お風呂を出るときに流されることで毛穴の奥まで汚れを包み込んで流しとってくれるという効果もあるようです。
「目に見えて泡立っていなくても高濃度炭酸泉(1000ppmを超えているもの)は天然温泉よりも肌に浸透する率が高いので、全身美容液に浸かっているようなものです。ゆっくり、リラックスして入っていただきたいですね。」
セミナー参加者からも、
「普通のお風呂に入った場合と炭酸泉に入った場合でその後の睡眠の具合いが全然違います」
「翌朝の目覚めも眠りの入り方も違う気がします」
といった声があがっていました。
- 毛細血管への血流促進効果が肋間神経痛にも効果を
背中まで続く肋骨の動きが悪くなり、痛みが走る症状を肋間神経痛と呼びます。 うまくリラックスできずに背中が緊張して凝っている場合などに発症することがあるそうですが、炭酸泉を使って毛細血管の血流を促進することで、症状を緩和する効果があるそうです。
「目に見えて刺激をうけていなくても効いている、これが炭酸泉やシルキー風呂の効能です。体の末端に血液が下がってしまうと、冷え性の原因になり、むくみます。体を温めることには百利あって何の害もありませんが、おうちのお風呂ではここまでの高濃度の炭酸のお風呂はありません。30分でも入ってもらえると血流が促進され、随分とその後が違います。」
ストレッチでは特にこりやすい背中から首にかけての筋を伸ばす簡単な体操を教わりました。
人数が少なかった今回は特別に、上流セレブ界を見てきた先生による「エレガントな椅子の座り方」まで教えてくれていましたよ。小さなセミナーだからこそのオトクな部分ですね!
<次回セミナー日程>
- 日時:12月6日(日)、開場12時。
- テーマ:シルキー風呂の効能と、足首を柔らかくする簡単ストレッチ
- 注意:次回は限定10名様の募集となり、料金は無料となります(入浴料別途要)
ご予約は斉藤湯まで(03-3801-4022)。
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