はじめまして、今月号から記事を書くことになりました、西尾久在住のセキヤ(記者プロフィール)です。
生まれも育ちも荒川区の西尾久。都電が走っていて、あらかわ遊園があるという、他の地域からすると変わった場所を当たり前のものとして今まで過ごしてきました。
他の地域の方(特に子供)からすると、都電に乗るのさえ一つのアトラクション。住んでいる人にとっては「当たり前」すぎて、地元の人は地元で遊ばず、週末ともなれば他の地域に出かけて行ってしまいます。でも荒川区でも特徴のある面白いイベントが数多く開催されています!
そんな「荒川区内のイベント」を記事のテーマとして、開催予定のイベントの内容や楽しみ方をご紹介します。この記事をきっかけに区内のイベントへ参加される方が一人でも増えたらうれしいです。よろしくお願いします。
さて、第1回は4月5日(土)に開催される「シダレザクラ祭り」と開催場所である「尾久の原公園」をご紹介。
●イベント概要
- 名称:第11回尾久の原公園シダレザクラ祭り
- 日時:2014年4月5日(土) 午前10時から午後3時(雨天の場合は翌日、6日(日曜)に順延)
- 場所:都立尾久の原公園(東尾久七丁目1番)
- 内容:区内の団体によるステージショーと、ヘブンアーティストによるパフォーマンス 模擬店や物販、子供向けのイベントなどなど
●会場の尾久の原公園について
尾久の原公園は都立公園で、管理は東京都が行っています。
化学品メーカーであった、旧旭電化工業(現ADEKA)の工場だったものを、工場移転に伴い東京都が購入し、跡地の東側半分を公園として整備しました。工場移転後、用途が決まらずに公園として整備されるまで15年程度放置されたことにより、動植物の生育が進んだといういきさつがあります。
現在は広い芝生や池を利用した遊び場や、シダレザクラの名所として区民に親しまれています。
●ダイオキシン問題について
シダレザクラ祭りは都立尾久の原公園で開催され、今回で11回目を迎える、毎年恒例のイベントです。
ここ数年は震災の影響(2011年)、ダイオキシン類検出の影響(2013年)により、開催が隔年化してしまいましたが、ダイオキシン類検出の問題も落ち着き、今年は開催されることになりました。
ダイオキシン類検出ですが、これは2012年12月に公園に隣接する、東尾久浄化センター(こちらも旧旭電化工業の工場跡)内の土壌から基準を超えるダイオキシン類が検出されたことにより、同様の土地利用履歴である尾久の原公園でも検査が実施され、同様にダイオキシン類が検出され、公園が閉鎖される事態となりました。 現在では公園内の詳細な調査が終了し、一部の基準を超える場所を除き、公園は開放されています。
荒川区の方に伺いましたが、イベント開催時も基準値を超える場所は立ち入りが制限されるようです。環境基準を超えてはいますが、環境基準は「長期(30年間)にわたり居住・活動した場合を想定した数値」のため、イベントへ参加するだけであれば健康上問題はないとのことでした。
●シダレザクラ祭りの見所
このお祭りの見所はもちろん「シダレザクラ」。
園内には現在221本が植樹されており、これほどの規模で枝垂桜が見られる場所はなかなかありません。
このシダレザクラですが、平成14年から荒川区の新たな景勝地とすべく、区民をはじめ、町会などの区内のグループ、荒川区の交流都市などが里親として費用を出して植樹したものです。植樹されたシダレザクラには、里親として費用を出した方の名前や想いが、プレートに刻まれ木に取り付けられています。シダレザクラを愛でながら、このプレートに何が書かれているかを見るのも良いかもしれません。
ちなみに費用は7万円で、多くはご年配の方が寄付されたようで、プレートには「結婚30周年」などライフイベントに関する事柄が多く書かれています。 植樹から既に10年以上が経ち、シダレザクラの枝ぶりも大きくなってきています。今後ますます成長し、見事な姿を見せてくれることでしょう。
公園内からは東京スカイツリーの姿も見ることが出来ます。多くのシダレザクラとスカイツリーという取り合わせも、この公園ならでは見所です。
また、商店街連合会加盟のお店による模擬店や物販の出店が20店舗以上あり、手ぶらで行ってもビールや食事、甘味などを購入して花見をすることができます。子供向けの企画もあるので、家族でお散歩がてら「シダレザクラ祭り」に参加してみてください!
シダレザクラ祭りには、5月1日まで運行されている「都電さくら号」で行くのも良いですね。
次号では区内外はもとより、近隣県からもバラ好きが殺到する「第6回あらかわバラの市(5月17日(土)開催)」をご紹介します。
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