このARAKAWA102、記者として現在16名の記者が登録していますが、2013年9月に創刊したときのメンバーは5名でした。その5名のメンバーのうち、実は4名は「荒川コミュニティカレッジ」の出身でした。ご存知でしたか?
荒川コミュニティカレッジ、通称「コミカレ」は、荒川区が運営する地域大学として2010年に開校。地元で活躍する人材を2年間の授業を通じて生み出すことを目標として運営されています。現在、5期目の生徒を募集中です。今年は区報特集号でも大々的に掲載され、コミカレの生徒が取材した情報が載りましたし、区営掲示板や町会の掲示板にもポスターが貼られているのでなんとなく目にした方も多いかもしれません。もちろん、102の創成期メンバーには、コミカレで優秀な成績を残した人間だけが選抜されたのです(大嘘 (・ω<))。
今回、そんなコミカレから、「もっとたくさんの人に知ってもらいたい!」と話をいただき、元コミカレ生でもある私が、4月から事務局長を務めている、荒川区地域学習支援係長の浦田さんに単独独占インタビューを敢行してきましたよ。
102初。区の職員の方の登場です。102も進化したな〜〜 なんて('∀`)
事務局長はこんな人
- どちらのご出身なんですか?
佐賀県の鳥栖市です。
大きな目が印象的。熱血漢という印象の浦田さん
- どういった経緯で荒川に?
父の仕事の関係で中1のときに引っ越してきて、船橋に来たのがきっかけでした。
最初引っ越しするという話を父から聞いたときは東京に行くなんて聞いて都会に出て行くのが不安で大反対したんです。それで最初は父は4月から単身赴任で東京に出たんですが、最終的には母親に説得されて3学期のときに私も船橋に引っ越しました。
- でもきっとすぐ溶け込んだんですよね?
はいおかげ様で。新しい友だちにも恵まれまして、馴染むのは早かったかなと思います。
- 失礼ですが、、きっと少年時代はちょっとやんちゃな感じですよね(笑)?
自分で言うのもなんですけど、、まあどちらかといえばそうですね(笑)。
小学校では野球をやっていまして、中学のときは最初はバスケをやっていたんですが、船橋に来てからはキャプテン翼世代だったのと、仲良くなった友達がサッカー部だったので私もサッカーをやりました。同級生に県選抜に選ばれるようなメンバーが何人かいて、チームは県大会まで行ったんですよ。
- 凄いですね!ポジションはどこだったんですか?
ハーフでした。疲れるんですよね(笑)。左利きだったんで左ハーフってやつです。多少重宝されましたよ。
- そこからどうやって荒川に来られたんでしょう?
実は妹がバレーボールで頑張っていまして、葛飾にある共栄学園というところに通うようになったんですが、そこでエースだったんです。
- え?共栄学園?それ超名門校じゃなかったでしたっけ?
えぇ、実は妹はかなり頑張ってまして、アジアユース選手権で優勝したり。実業団まで行ったんですよ(浦田係長の妹さんはプロビーチバレーボール選手の浦田聖子さん(!)(オフィシャルブログ))。それで、妹が高校まで船橋から通うと帰宅時間も遅くなってしまってあまりよろしくないという状況になりまして、私も都内の高校に通っていたものですから、通学の便を考えて高校3年のときに葛飾区に引っ越したんです。それがきっかけで都内のほうに移ってきたんです。
就職のときには葛飾区を中心に職場を考えていましたが、その中から荒川区にお声がけをいただいて荒川区で仕事をするようになりました、というような流れです。
- 荒川区の職員になられてどれくらいになりますか?
平成8年に入区しましたので、19年目になります。最初は区民事務所に2年おりました。その後、スポーツを所管する社会体育課に8年、その後、文化交流推進課で区内の国際交流事業の推進などを6年担当し、その後総務企画課で行政評価などの仕事を2年ほど担当しておりました。その後コミカレに参りました。一箇所にとどまらず、さまざまな業務をさせていただいたのは非常に良かったです。
コミカレ事務局。浦田係長とスタッフの内田さん。
- 文化交流推進課っていうのはもしかしてウィーンとの姉妹都市とかの関連ですか?
そうです。荒川区はウィーン市ドナウシュタット区だけでなく、韓国の済州市(済州島)、それに中国の大連市中山区と交流をしてまして、何度か出張もさせていただきました。南千住にはドナウシュタット区との友好提携を記念した「ドナウ通り」がありますが、実はウィーンにも「あらかわ通り」や「尾久通り」があるんですよ。ドイツ語なので「通り」じゃなくて、シュトラッセですね。
社会体育課のときには、区をあげて北島康介さんの区民応援団を立ち上げて、私費でアテネまで応援に行きました。実は準決勝までは見ることができたのですが、日本にいた父親が急死してしまって決勝戦は見ることができずに日本にとんぼ返りすることになってしまったのですが。ただ、応援団の活動は、町会、商店街など、地域のさまざまな方に応援をいただくことが必要な活動で、壮行会などの応援イベントやグッズ販売などを行いました。区の職員ではありましたが、実行委員会を通じて地域活動で町を動かすことを学ぶ、貴重な経験になりました。連日夜遅くまで仕事をしましたが、充実した時間を過ごさせていただきました。
- それではコミカレについて教えてください。
地域活動をしたいと考えている区民の方をもりあげて支援できる場所になりたいと思っています。
コミカレの予定表。職員の方が考えた生徒のための企画予定がこの中にびっちり。
- 5期生のカリキュラムについて教えてください。
昼と夜の2コースにわかれています。
昼コースについては1年目はまずは荒川を知ってもらうため、荒川区のさまざまな側面について勉強していただきます。また同時に、地域活動を円滑に行うためのコミュニケーションスキルなどについて学んでいただきます。2年目にはより専門的なことを学んでいただくため、観光、福祉、防災などのテーマにそって勉強ができるようカリキュラムを組んでいます。
夜コースについてはこれまでの生徒さんのフィードバックなどを考慮して、より早く実践的な学びができるように考えています。「情報発信」というテーマを設定しています。
コミカレ事務局の入り口にはなぜか鉄人28号が。
- 首都大学東京との連携があるみたいですね?
専門課程の健康、福祉については首都大学東京のキャンパスで講座が受けられるようになっています。これはひとつ大きな目玉になっています。
- 募集生徒数は何人でしょうか?
各コース30名が定員となっています。対象は18歳以上の方となります。60代の方が多いですが、20代から80代まで幅広い年代の方が応募してくださっています。年代を超えたつながりを提供できるのもコミカレの大きな魅力かなと思ってます。
- 現場のトップとして考えているコミカレの課題はありますか?
コミカレでは来た受講生の方が次のステップにすすめるための場や機会をどれだけ組めるかが勝負だと思っています。そのために受講生が必要としているコンテンツが何なのかを日々考えています。
コミカレ卒業生から贈られた寄せ書き。
- 特にどのような方に入学してもらいたい、というのはありますか?
地域のために何かやりたいんだけどどうすればいいのか分からない、という方がひとつのターゲットです。コミカレにはたくさんの地域の団体や窓口との接点がありますから、ニーズに応じて様々な機会をご提供できると思っています。
また、既に地域活動を行っている方にも、ネットワークを更に広げて活動の領域を広げてもらうための学びの場としても活用していただきたいと考えています。
そのためにも日々コミカレ事務局としてはコミカレで学んだ方々のつながりの線を太くしていくことは重要なミッションだと思っています。
コミカレ事務局スタッフの内田さん。生徒さんを支える裏方として日々奮闘中。
- 最後に一言、入学を考えているかもしれない区民の方へのメッセージをどうぞ。
地域活動にはいろんな活動や団体がありますが、いきなりどれかに参加するというのもなかなか難しいかもしれないと思っています。ですが、コミカレに入学していただければ、学習活動を通じて様々な団体との接点や授業での情報提供を通じて本当に自分に合った活動の内容や、興味のある分野についての様々な視点に触れることができます。ぜひ、コミカレという場を活用していただき、地域で活躍できる場を見つけてもらえればと思っています。
コミカレでは10月以降も随時入学生を受け付けているようです。内容が気になる方は気軽に事務局に連絡してみてはいかがでしょうか?きさくなスタッフの方が説明してくれますよ。
荒川コミュニティカレッジ第5期募集要項はこちら → 区役所ホームページ
- 所在地:荒川1-1-1 サンパール荒川6階
- 電話番号:03-5615-4884
読者コメント